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<title>講義録</title>
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<description>ドイツの思想と文化</description>
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<title>12.戦後のドイツ２</title>
<description> 　　　　　『ベルンの奇蹟』続きの観賞［約40分］　　　　　　　Chapter9～　じゃがいもをむきながら、抑留体験を息子に語る父親　　　　　　　　　　　　　　監督、脚本家と、俳優が考えて作られた台詞　　　　　　　　　　　　　　実際の試合に、子供たちのサッカーが重ねて表現される◇ドイツ以外の国々にとって、この映画は、どう観られるか歴史教科書問題　　ドイツの場合　ナチズムの罪をどう償い、ヨーロッパでどう生きてい
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<![CDATA[ 　　　　　『ベルンの奇蹟』続きの観賞［約40分］<br />　　　　　　　Chapter9～　じゃがいもをむきながら、抑留体験を息子に語る父親<br />　　　　　　　　　　　　　　監督、脚本家と、俳優が考えて作られた台詞<br />　　　　　　　　　　　　　　実際の試合に、子供たちのサッカーが重ねて表現される<br />◇ドイツ以外の国々にとって、この映画は、どう観られるか<br /><br />歴史教科書問題　　ドイツの場合　ナチズムの罪をどう償い、ヨーロッパでどう生きていくのか<br />　　　　　　　　　　　　　　⇒　日本は、アジアでどう生きていくのか<br />　ゲオルク・エッカート国際教科書研究所<br />　　　　　1945年に他国からのドイツに対する視点を検証する目的で設立された機関。<br />　　　　  世界70カ国の歴史、地理、国語の教科書13万冊を収集し、検討している。<br />　　　　　「歴史教科書に関する勧告」作成のための委員会発足<br />　　　　　　　　　→　教科書は、自国の民族主義的歴史認識（民族を優性・劣性に分ける）を<br />　　　　　　　　　　　強化する目的で記述される傾向が、どの国にも顕著に見られる。<br />　　　　　　　　　→　ナチズムへ至った失敗を繰り返さないための方向を模索。<br />◎１つの国の歴史ではなく、周辺国家と共通の歴史認識が成立しなければならない。<br /><br />◆ポーランドとの対話<br />　1939年ナチスのポーランド侵攻　　ポーランド人は労働力としてのみ生存を許された。　<br />  　　　　　　　　　　　　　　　　文化を撲滅するために知識人、芸術家は虐殺された。<br />　1972年　ポーランドとの対話が始まる。ポーランド側はみな強制収容所経験者。<br />　　論点１．ポーランドからの異議　<br />                    「ナチスに対してポーランドは無抵抗だった」という記述にクレーム<br />　　　　　　→　ポーランドの激しい抵抗運動を無視している。[1944年ワルシャワ蜂起]<br />　　　　　　→　ポーランド民族の誇りを傷つける書き方は、ドイツの反省が徹底していない証拠。<br />　　　　　　　　　　　　　加害責任を反省するのは当然であり、さらに<br />　　　　　　　　　　　　　ポーランド側の歴史観を理解することが重要。<br />　　　　　　　　　　　　　共通の歴史認識を育むための対話こそが必要。<br />　　　　          ⇒　ドイツ側は抵抗運動を「合意書」に盛り込むことにする。<br />    論点２．ドイツ側からの異議　1939年独ソ不可侵条約（ヒトラー・スターリン秘密議定書、<br />　　　　　　　　　　　　　　　　ポーランドをソ連とナチスで分割するという密約）によって、<br />          　　　　　　　　　　　ナチスだけでなく、ソ連もポーランド人を苦しめていた事実。<br />      　　　　　　　　　　　　　「カチンの森」 ソ連によるポーランド人捕虜5000人の虐殺を<br />        　　　　　　　　　　　　ソ連はナチスのせいにしていたが、ポーランドは真相を知っていた。<br />        　　　　　　　　　　　  事実を認めることは、共産政権下では不可能だった。<br />　　　    　　　　→　共産政権下のポーランドにとってタブー問題　ソ連を批判できない。<br /> 　　　　　　   　⇒　政治体制の違いが対話をむずかしくしていたが、ドイツの歴史家の意図は<br />　　　　　　　　　　　歴史的事実を確認することにあったので、ポーランドを追い詰めなかった。<br />　　論点３．ドイツ人追放問題　現在はナイセ川・オーデル川が国境だが、<br />                        戦前はそれより東が国境だった。<br />　　　　　　　　　　          敗戦後ポーランドからドイツ人が追放され、多数の死者が出た。<br />　　　　　　→　ポーランドからのドイツ人追放。復讐によってドイツ人も悲惨な目にあった。<br />　　　　　　→　ポーランド側は、単にポーランドがドイツ人を苦しめたという記述は誤りだと主張。<br />　　　　　　　　　⇒　追放の諸段階を事実に即して、正確に記録することが重要。<br />　　　　　　　　　　　　戦争末期の逃走の時期　→　無秩序な追い立ての時期<br />　　　　　　　　　　　　→ポツダム宣言による強制移住の時期　→　自由意志による移住の段階<br />◎1977年「歴史教科書に関する勧告」法的強制ではなく、<br />    教科書執筆者の参考文献として提示される。<br />          　ドイツ国内では、共産主義者との妥協であるという「勧告」批判も起こる。<br />　　　　　　しかし、戦争の道具になっていた歴史像を修正するためには、政治よりも<br />　　　　　　周辺国家との共通の歴史認識を構築するという目的が優先されるべきである。<br />　　　　　　　  　　　　現在ナイセ川は自由に渡ることができ、ポーランド人とドイツ人が同じ教室で<br />　　　　　　　　　　　　歴史の授業を受けている。若い世代は、「我々共通の歴史」を学んでいる。<br />    　　　　共通の歴史を築き上げることは、<br />             戦争によって直接苦しんだ人々には、感情的な反発があるが、<br />　　　　　　しかしヨーロッパ全体の歴史理解を形成するためには必要な作業である。<br /><br />　　　　　　加害国の在り方　ただ反省し謝罪をすればよいのではなく、<br />　　　　　　　　　　　　　　歴史認識をより正確に構築するために、<br />　　　　　　　　　　　　　　他国の視点を知り多角的に検討し続けることが重要。<br /><br />◆加害の事実とどう向き合うか。チェコとドイツの決断<br />◎チェコのドイツへの加害問題<br />    1938年ミュンヘン会談  イギリス・フランスがチェコのズデーデン地方をドイツに譲渡<br />    1945年ソ連がチェコを解放、共産党政権成立。<br />　　1945年夏エルベ川ウースチー　敗戦による立ち退きの際、400人のドイツ人が虐殺された。<br />　　1968年「プラハの春」へのソ連の軍事介入。多くの教職者が追放される。<br />　　1989年ビロード革命　チェコの共産体制崩壊、ハベル大統領誕生。<br />　　1990年チェコのハベル大統領がドイツのワイツゼッカーに謝罪する。→　波紋。<br />　　　　　　　チェコは謝罪したのだから、追放されたドイツ人に賠償すべきである。<br />  　　　　　　ドイツでは歴史教育で「死の行進」と呼ばれるドイツ人の追放、虐殺を伝えてきた。<br />        　　　チェコでも、謝罪した政府に対して抗議行動が起こる。<br />    1990年ドイツ・チェコ歴史家委員会開催　追放問題を検討。<br />　　　　　チェコ側　ドイツから被害を受けただけという歴史は間違い。チェコも加害性がある。<br />                    協力してウースチーの正確な犠牲者の数を再調査、確定する。<br />　　　　　　　　　　犠牲者の数の問題ではないのだが、<br />                       事実を確定した上で歴史認識を築く必要がある。<br />　　　　　　　　　　歪曲された歴史でなく、徹底的に政治体制的でない歴史を構築したいと考えた。<br />    　　　ドイツ側　チェコの事件もナチズムに始まるヨーロッパ破壊のプロセスで起こった悲劇である。<br />　　　　　　   被害者意識、加害者意識が政治的に利用されないようにするための歴史。<br />　　1997年和解宣言　「未来へ向かって共に歩むためには、過去についての明確な言葉が必要で<br />　　　　　　　　　　　ある。出来事の原因と結果を見誤ってはならない」。<br />    　　　　　　　　　　　→　忘却するための和解ではない。<br />              　　　　　　　　当事国に共通の歴史を担ってゆこうとする姿勢。<br />　　　　　　　　　　　　　→　さらに共通の問題であるユダヤ人問題に取り組む方向へ。<br />　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＝ナチズム批判の深化へ。<br />◆東ドイツとは何だったのか。統一後の歴史観<br />  東ドイツ（DDR：ドイツ民主共和国）時代<br />    ピオニール（Pionier）　社会主義統一党によって、<br />                                   すべての子供が６才から愛国心を教え込まれた。<br />　　1961年  ベルリンの壁建設   反政府運動者は懲役刑、市民権剥奪へ。<br />    1989年　壁崩壊　旧東ドイツの歴史を教科書でどう伝えるか。<br />　　　　　　　　　　現在は西側の視点で書かれている。「監獄としての東ドイツ」<br />　　　　　　　　　　自国の歴史として東ドイツをどう記述するか。<br />　　　　　　　　　　　克服すべき二つの過去　ナチスと東ドイツ  ［全体主義的体制］<br /><br /><br />◆前々回の御感想<br />・聞いたことはあったけど、初めて見ました。サッカーの話かと思っていたけれど、違うんですね。上から押さえられたら、人間、変わってしまうのは当然だし、それを子どもたちが受け入れられないのも分かる。戦争は、やっぱり悲惨ですね。でも、後半は、良い方向に行くみたいで、楽しみです。<br />・父親の厳格さが、ドイツ人だからなのか、戦争帰りだからなのか、どっちでしょう。ところどころ理解できない場面（ウサギはなぜ死んだか）もありましたが、引き込まれる映画でした。<br /><br /><br />観る機会があれば、観ておくとよい、ドイツ映画<br /><br />＊グッバイ、レーニン!<br />　　出演： ダニエル・ブリュール, カトリーン・サーズ 監督： ヴォルフガング・ベッカー<br />＊ベルリン、僕らの革命<br />　　出演： ダニエル・ブリュール, ジュリア・ジェンチ 監督： ハンス・ワインガルトナー<br />＊ラン・ローラ・ラン<br />　　出演： フランカ・ポテンテ, モーリッツ・ブライプトロイ 監督： トム・ティクヴァ<br />＊白バラの祈り -ゾフィー･ショル、最期の日々-<br />　　出演： ユリア・イェンチ, アレクサンダー・ヘルト 監督： マルク・ローテムント<br />＊ヒトラー~最期の12日間~スタンダード・エディション<br />　　出演： ブルーノ・ガンツ, アレクサンドラ・マリア・ララ 監督： オリヴァー・ヒルシュビーゲル<br />＊ベルリン・天使の詩 デジタルニューマスター版<br />　　出演： ブルーノ・ガンツ, ソルヴェイグ・ドマルタン 監督： ヴィム・ヴェンダース<br />＊es[エス]<br />　　出演： モーリッツ・ブライプトロイ, クリスティアン・ベッケル 監督： オリバー・ヒルツェヴィゲル<br />＊トンネル<br />　　出演： ハイノー・フェルヒ, ニコレッテ・クレビッツ 監督： ローランド・ズゾ・リヒター<br />＊嘆きの天使(トールケース)<br />　　出演： マレーネ・ディートリッヒ, ジョゼフ・フォン・スタンバーグ <br />＊レニ<br />　　出演： レニ・リーフェンシュタール 監督： レイ・ミュラー<br />＊善き人のためのソナタ<br />　　出演： ウルリッヒ・ミューエ　監督：ドナースマルク<br />＊Jenseits der Stille 　DVD ~ Tatjana Trieb <br />＊Sonnenallee <br />　　von Alexander Scheer, Alexander Beyer, Katharina Thalbach, und Thomas Brussig (DVD - 2003)<br />＊Knallhart　2006<br /><br /><br /> ]]>
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<dc:date>2008-07-20T15:45:08+09:00</dc:date>
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<title>試験のお知らせ</title>
<description> ７月11日金曜はレポート試験です。参照資料をご準備ください。なお、７月18日は『ベルンの奇跡』後半の観賞と、解説です。お楽しみに。
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<![CDATA[ ７月11日金曜はレポート試験です。<br />参照資料をご準備ください。<br /><br />なお、<br />７月18日は『ベルンの奇跡』後半の観賞と、解説です。<br />お楽しみに。 ]]>
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<dc:subject>連絡</dc:subject>
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<title>11．戦後のドイツ</title>
<description> 戦後のドイツ　　DVD観賞『ベルンの奇蹟』（2003年　ドイツ）　Das Wunder von Bern 130分「ベルンの奇蹟（Das Wunder von Bern）」1954年にスイスで行われたサッカー・ワールドカップで、西ドイツが劇的に勝利した決勝戦を呼ぶ言葉。戦後、敗戦国として消沈するドイツに、新しい希望と夢を与えた瞬間だった。本作は、その奇蹟と共に再生された家族の絆の物語。スイスのロカルノ映画祭では観客賞を受賞し、本国ドイツでは360万人を
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<![CDATA[ 戦後のドイツ<br />　　DVD観賞『ベルンの奇蹟』（2003年　ドイツ）　Das Wunder von Bern 130分<br /><br />「ベルンの奇蹟（Das Wunder von Bern）」<br />1954年にスイスで行われたサッカー・ワールドカップで、西ドイツが劇的に勝利した決勝戦を呼ぶ言葉。戦後、敗戦国として消沈するドイツに、新しい希望と夢を与えた瞬間だった。<br /><br />本作は、その奇蹟と共に再生された家族の絆の物語。スイスのロカルノ映画祭では観客賞を受賞し、本国ドイツでは360万人を動員。ドイツの国民的映画となった感動作。<br /><br />物語には、ヘルムート・ラーンを始めドイツ・チームのメンバーや、アディダスの創始者であるアディ・ダスラー、実況アナウンサーのツィンマーマンら、実在の人物が登場する。人々を熱狂させたスポーツを通じ、この時代のドイツ労働者階級が抱える問題や価値観、家族の姿を爽やかに描いている。試合に勝った奇蹟と、父と子の間に甦った愛の奇蹟が、大きな感動を呼ぶ。<br /><br />http://www.elephant-picture.jp/bern/index.html<br /><br />　　あらすじ<br />1954年、西ドイツ。11歳のマチアスは、大好きなサッカー選手、ラーンの荷物持ちをしている。<br />ある日、ソ連の捕虜となっていた父が戻ってきた。父は悲惨な捕虜生活で心を閉ざし、家族の気持ちを理解できない。そんな父に愛想を尽かし、兄は東ドイツへ渡ってしまった。<br />その頃、ラーンがワールドカップのドイツ・チームに選ばれた。マチアスがついていくことなど、父はもちろん許さない。西ドイツは着々と勝ち進み、ついに決勝戦の時がやってくる。<br /><br />　　みどころ<br />・戦後復興のスタート期の炭鉱の町エッセンの雰囲気が、うまく再現されている。<br />・復員した父が、家族と新しいドイツ社会に馴染めない様子が、時代の変化を表現している。<br />・理想の社会の実現を夢見る長男は、東ドイツへ旅立つ。<br />・提供はアディダス。雨天に強いシューズの開発が、優勝を可能にした、という説。<br />・サッカーに関心のなかった、記者の妻を描くことで、サッカーファン以外の聴衆を引き付けている。<br />・中継の音声や口調などは、当時そのままを再現してある。<br />・マチアス役のルイと、 父・ルバンスキー役のペーター・ローマイヤーは実際の親子。<br /><br />☆amazon のレビュー<br />　この映画の中ではナショナル･チームの試合経過は決勝戦を除いて映像で具体的に描かれることはありません。テレビ中継の映像や、子供たちの草サッカー、もしくは試合後の記者会見などで試合経過が伝えられるだけです。 <br />　だからといって食い足りない思いを抱かせることはありません。むしろ決勝戦まで映像表現をひたすら「ためにためる」ことで、最終的な「ベルンの奇蹟」を爆発させることに成功しています。 <br />　長く苦しくそして報われることがなかったあの大戦で、多くのドイツ人が立ち直れないほどの傷を負いました。ナチの国民と蔑まれ、人間としての尊厳も国際的な栄誉も喪失した人々に、何かを信じて努力することが素晴らしいことであることを再び知らせてくれたのが「ベルンの奇蹟」だったのです。 <br />　だからこそ、この映画の最後に表示されるドイツ語の字幕をきちんと翻訳してほしかったと思います。そこにはこう書かれています。<br />「一年後、最後の戦争捕虜が帰国した」。<br />　マティアスの一家はあくまで架空の存在ですが、多くのソ連抑留者の家族が存在したのは史実です。そうした歴史を背負った人々にとってＷ杯優勝とは、豊かな時代の今に暮らす私たちの想像をはるかに越えた出来事であったはず。そのことを今一度噛みしめてほしいという願いが、最後の字幕には込められていたはずなのですから。 <br /><br />・「ボールは丸く、試合は90分」という言葉は『Lola rennt』にも引用されている有名な言葉<br />　Der Ball ist rund und ein Spiel dauert 90 Minuten!<br />　　　ハンガリーと決勝で戦った西ドイツの監督ヘルベルガーが前半２－０で苦境に立たされた時、<br />　　　選手に投げかけた言葉という説がある。ドイツでは有名なサッカー格言のひとつ<br /><br /><br />◆前回のご感想<br />◇ワルトブルク城<br />・ぜひ行ってみたい。あのモザイク、なんてキレイなんでしょう！あと、ルターが新約聖書を10カ月で訳したなんて、驚きです。そりゃあ、幻も見るわなー。<br />・ルターが幽閉されて新約聖書を訳していた部屋で、投げられたインク壷で染みができた壁は、なぜ剥がされたのでしょうか？価値があると思い、欲しくなったのでしょうか？<br />・ルターの誘拐が嘘で、演出だったとは、初めて知りました。<br />・「タンホイザー」、少し聴いただけでも気に入りました。もっと知りたいです。お気に入りのクラシックは何ですか？<br />・「タンホイザー」は名前しか知らなかったので、詳しく知れて良かった。せっかくの優れた歌人を処刑してしまうのは、もったいない。処刑を免れた人は居るのですか？<br /><br />◇クラシック界の今と昔<br />・ダフ屋のような行為が昔からあったことに、かなり驚きました。でも昔は、今みたいに通常販売価格よりも高く売っていた訳ではないと思うので、ある意味すばらしいチケットの捌き方だと思いました。また、リストマニアという名の病気が出る位だから、リストは当時の女性たちの憧れの容姿をしていたのではないかと思いました。<br />・ビジネスとして音楽を考えたことはなかったけれど、著作権の問題も、今は簡単にダウンロードできたりするけど、それが実際に合法なのかは正直わからずに使っている気がします。取り締まりも全ては無理だろうし、難しいですね。<br />・人工音と自然音の区別は、今ではすごく難しくなりましたね。納得です。知らず知らずのうちに、昔は当たり前じゃなかったことが当たり前すぎて気づかなくなってしまう、ということが最近、多い気がします。<br /><br />◇その他<br />・教育費について。私は中学から私立なのですが、就職するにあたり、給与と自分の人生設計をいろいろ深く考えたのですが、ただひたすら親に感謝ですね。いったい私にいくら使ってくれたのだろう。いっぱい働きます。<br /><br /><br />ドイツの思想と文化<br />http://germany2008.blog25.fc2.com/<br /><br /><br /> ]]>
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<title>10．クラシック音楽の世界２</title>
<description> ◆ドイツの音楽観の源流◇ＴＢＳ「世界遺産」　ワルトブルク城　1067年　Ludwig von Springerが築城　ゲーテの時代　　ドイツ人の魂の故郷として再発見される　　　　学生団（Burschenschaft） 　　　　　　　　　　フェルスター『アルトハイデルベルク』（翻案：巌谷小波『あゝ京都』）　13世紀　歌合戦の間　　　敗れた者は死罪　　　　Novalis 『青い花』　中世ワルトブルク城での歌合戦の伝説を基にしたメルヒェン　　　　　　　
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<![CDATA[ <br />◆ドイツの音楽観の源流<br />◇ＴＢＳ「世界遺産」　ワルトブルク城<br />　1067年　Ludwig von Springerが築城<br />　ゲーテの時代　　ドイツ人の魂の故郷として再発見される<br />　　　　学生団（Burschenschaft） 　<br />　　　　　　　　　フェルスター『アルトハイデルベルク』（翻案：巌谷小波『あゝ京都』）<br />　13世紀　歌合戦の間　　　敗れた者は死罪　<br />　　　Novalis 『青い花』　中世ワルトブルク城での歌合戦の伝説を基にしたメルヒェン<br />　　　　　　　予言者にして魔術師クリングゾール　聖女エリーザベトの誕生を予言<br />　1521年　ルターが幽閉され、新約聖書をドイツ語に訳した城<br />　1842年　ワーグナー「タンホイザー」　	<br />　1990年代　旧東ドイツの車産業の敗北　　アイゼナハの車博物館<br /><br /><br />◆クラシック音楽の今昔<br />◇大崎滋生『音楽演奏の社会史』東京書籍<br />　いわゆるクラシック音楽はほとんどが過去の音楽である。なぜ私たちは過去の音楽に取り囲まれているのだろうか。いつからこうなったのか。「名曲」や「大作曲家」中心の従来の音楽史を見直し、人間の音楽的営為の全体を描く音楽社会史への序説。<br /><br /><br />◇ノーマン・レブレヒト『だれがクラシックをだめにしたか』（音楽之友社）<br />　音楽は、もはや「ビジネス」でしかないのか。音楽は、どこへ行き着くのか。<br />　産業としてのクラシック音楽の、栄光と黄昏<br /><br />　バッハ　　　聖トーマス教会で注文に応じて作曲　⇒　週末はコーヒーハウスへ<br />　パガニーニ　新聞などのメディアを戦略的に使う　グッズの販売<br />　リスト　　　有能な興行師のおかげで大成功　ハイネ「リストマニアという病気」<br />　カラヤン　　自らのイメージ戦略　経済効果を生む策略　レコード録音へのこだわり<br />　　　　　　　ザルツブルク音楽祭<br /><br /><br />◇増田聡・谷口文和『音楽未来形』洋泉社<br />　現在に至るまでの音楽技術の変遷が丁寧に論じられる。その流れを踏まえ、後半はDJカルチャーや著作権、iPodなど多くの論点が展開されていく。<br />　従来のメディア論が想定していなかった領域まで手を伸ばした力作。デジタル化が進み、論点が多様化する音楽文化や産業を考えるにあたって、基本書となる1冊。作品だとか著作権といった、現在の音楽の語り方のなかであたりまえになっている考え方は、実はそんなにあたりまえではないことが、あざやかに示される。 その「あたりまえ」を大胆に、かつ説得的につきくずしてしていく。<br /><br /><br />・人工音と自然音<br />　　z.B. 映画から始まった音と画面の同調、シンセサイザー、サンプリング<br />　　　　　　　　　　　　ビクター　1920年代からの、録音・再生技術<br /><br />・著作権問題　<br />　  z.B. クリエイティブ・コモンズ (Creative Commons)　ＢＢＣは採用<br />　　［表示 　表示-改変禁止 　表示-継承 　表示-非営利 　<br />　　　表示-非営利-改変禁止 　表示-非営利-継承］ <br /><br /><br /><br />◇音楽をテーマとした小説<br />・皆川博子『死の泉』ハヤカワ文庫<br />第二次大戦下のドイツ。私生児をみごもりナチの施設「レーベンスボルン」の産院に身をおくマルガレーテは、不老不死を研究し芸術を偏愛する医師クラウスの求婚を承諾した。しかし、激化する戦火の中、次第に狂気を帯びてゆくクラウスの言動に怯えながら、やがて、この世の地獄を見ることにな。去勢歌手、人体実験など、様々な題材が織り成す美と悪の黙示録、吉川英治文学賞受賞の大作。<br /><br />・山之内洋『オルガニスト』新潮文庫<br />ドイツの音楽大学で教鞭をとる主人公に、一枚のディスクが持ち込まれた。ブエノスアイレスで活動するオルガニストの演奏は、超絶的な技巧に溢れ、天才の出現を予感させた。最上の音楽を奏で続けるために神に叛く青年。そして哀しい終焉。ファンタジーノベル大賞受賞作品。<br /><br /><br /><br />◆前回の感想<br />◇ブルデュー<br />・個人のセンスや趣味は階級によって左右されるというか、とても興味を引かれました。これから自分の資本を増やしていこうと決意しました。<br />・文化資本、階層によって、好きな作品が分かれるというのは核心を突かれた感じでした。演奏が終わったあと、拍手喝采で、やはり小澤さんは世界的にも凄い人なんだな。<br /><br />◇ベートーヴェン神話<br />・逸話の多くが、旧友の架空の会話だなんて驚きました。高校の頃に希望者が「第九」やってました。練習が大変そうだから止めたけど、やれば良かったかなと、後悔しています。なかなかそんな機会はないですよね。<br /><br />◇ウィーン楽友協会「ニューイヤーコンサート」<br />・小澤さんは、とても音楽を楽しんでいて、見ていて微笑ましかった。まるで少年のような彼に、世界中が魅了されているのではないかと思います。ぜひＣＤを借りてみたい。<br />・「ラデツキー行進曲」は、小学校の頃にヤマハ音楽教室の発表会で演奏したことがあります。エレクトーンで５、６人でパート分けをした記憶があります。<br />・「美しき青きドナウ」のメロディーに乗って笑顔を崩すことなく踊るダンサー達にプロフェッショナルを感じました。小澤さんは、オーケストラをただコントロールするだけでなく、オーディエンスも巻き込んで会場を一体化させる力に長けているんだなぁ。<br />・音楽って凄いなー。音楽には国境なんてない。素晴らしい音楽は世界共通なんだ。<br />・小澤さんの指揮は、かわいらしい！でも見た目は妖怪みたいですよね。ウィーンフィルがワルツを演奏すると、どんな曲もみんなウィンナーワルツ調になるので、ＣＤを聴いていて弟と笑ってしまいました。<br />・今までちゃんと見たことがありませんでした。確かに、カメラ使いなど、さすがに世界に放送されているだけあるなと思いました。小澤さんには、これからも頑張って欲しい。<br /> ]]>
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<title>９．クラシック音楽の世界１</title>
<description> ◇ブルデュー（1930-2002）「音楽愛好家という種の起源と進化」（『社会学の社会学』）　誰にでも、趣味や好みのセンスというものがある。そのそれぞれにおいて、高級で品の良い趣味から、安手で俗悪なものという中心と周縁の関係がある。そのどちらを好むかは、通常はその人個人の生まれつきのセンスと思われているが、ブルデューは、そうではなく、その人の生まれ育った階級こそが趣味を決定するのだという。　同じ好みやセンスは
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<![CDATA[ <br />◇ブルデュー（1930-2002）「音楽愛好家という種の起源と進化」（『社会学の社会学』）<br />　誰にでも、趣味や好みのセンスというものがある。そのそれぞれにおいて、高級で品の良い趣味から、安手で俗悪なものという中心と周縁の関係がある。そのどちらを好むかは、通常はその人個人の生まれつきのセンスと思われているが、ブルデューは、そうではなく、その人の生まれ育った階級こそが趣味を決定するのだという。　同じ好みやセンスは人を結びつけるが、そのことは、他面では異なるライフスタイルに対する嫌悪と反発となり、実は階級間の強力な障壁となる。そして支配的な地位にいる人々は、自分たちの生活の流儀を正統なものとして押し付けもする。つまりそれは文化の次元においての支配装置となっているのである。<br /><br />　ブルデューは従来の左翼や右翼という枠組みに縛られない、<br />　文化における階級の在り方に目をむけ、<br />「自由に愛好すること」の意味を明らかにしていく。<br />　　美的価値は社会的に決定され、社会的支配者たちによって決定される。<br />　　大衆芸術は、美的正統性に到達することはできない。<br /><br />◇文化資本　財力と同様に、<br />　　社会生活において「資本」として機能することができる文化的要素<br />　　　　　  獲得され、相続されることができる。<br />・学校などの教育機関によって教えこまれた様々な知識<br />・多様なメディアを通して獲得された全般的な教養<br />・家庭環境や周囲の人間関係によって形成された趣味、<br />　芸術との接触や経験にに培われた感性<br />・一定期間の実践的な訓練によって習得された「身体化」された諸々の技能<br />　　　　　　　　　　　　　　　（楽器演奏、機械操作、外国語、マナー、言葉遣い）<br />　趣味や感性が「資本」の一種としてとらえられるのは、<br />　それらが目に見えない蓄積作業を前提として、それらを培養する土壌の形成<br />　　　　　　　　　　　　　　　　（＝耕作：Kultur）という労働の痕跡をとどめている。<br />・物としての文化資本である文化財（書籍、絵画、道具、機械）<br />・制度としての文化資本（資格、免許、学歴）<br />・社会関係資本（家族［世襲］、職場、同窓会、組合、人脈）<br /><br />◇ハビトゥス［habitus］「習慣、態度、外観、服装、様子」<br />　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＝存在と化した所有<br />   　　habitude(習慣)よりは、より強力な生成母胎のようなもの<br /><br />・ブルデューの試み  既成の秩序を正当化する象徴権力への異議申し立て<br />・ブルデューによる階層別に見た三つの音楽作品の選好<br />　　　　　　　　　　　　　　　　バッハ「平均律クラヴィーア曲集」<br />　　　　　　　　　　　　　　　　ガーシュウィン『ラプソディー・イン・ブルー』<br />　　　　　　　　　　　　　　　　Ｊ・シュトラウス『美しき青きドナウ』<br />　音楽の話は気が進まない。音楽談義は、<br />　　　　　　　　　　ひどく凝った知的ひけらかしの場になってしまうから。<br />　音楽の趣味ほどその人の「階級」を確定するものはない。<br />　　　　　　　　　　社会階級と学校資本に関係が深い。<br />　音楽の二つの消費様式　１．幼い頃から慣れ親しんできた音楽<br />　　　　　　　　　　　　　　　　２．受動的で学校から教え込まれた趣味<br />　　<br />　　音楽体験は最も身体的な体験であり、メディアを含めた制度の影響を受けやすい。<br />　　現代の私たちは「純粋」に音楽を体験することは、ほとんどできない。<br /><br /><br /><br />◇ベートーヴェン神話<br />◆ 逸話の多いベートーヴェン <br />　「田園」自然を愛する詩人、「英雄」圧制に抵抗し、あらゆる者の上に君臨する絶対者<br />　「運命」事故の苛酷な宿命を克服する精神力、「歓喜の合唱」人類愛<br />　「月光」プラトニックラヴに生きた愛の人<br />逸話の多くはベートーヴェンの旧友シンドラー（1798-1864）の案出、架空の会話を捏造<br />「とある日、私の前で、彼は第一楽章の冒頭を指して、この作品の根本理念を次のような言葉で言い表して、作曲者自ら、作品の深部を解く鍵を提供してくれた。「このように運命は扉を叩く」と。」<br />　　　　→ムードに左右されるベートーヴェン受容へ<br /><br /><br />◆ 日本の近代化とベートーヴェン <br />　　明治　ドイツは国家制度、軍事、法律、経済、教育、哲学における理想的な目標<br />　　　　儒教思想を基盤として西洋文明の受容　ベートーヴェンにおける「徳性」「陶冶」　<br />　　大正　ロマン・ロラン『ジャンクリストフ』主人公の苦悩、克己心＝ベートーヴェンの実像と重なる<br />　　　　ドイツ観念論の理想主義と倫理学の流入　カントと西田幾多郎『善の研究』が必読書<br />「封建時代から一気に欧化政策によって文化や社会の習慣が急変したなかで、知識人は古来の日本文化のアイデンティティを、一方では現実に否定しがたく保ちながらそれを超越しようとし、またヨーロッパの文化を積極的に摂取して文化的な国際性と普遍性を獲得しようとしながら、その具体的な実例を求められないでいた。しかし、そこにベートーヴェンという存在を見いだすことによって、そのアポリア（解決困難な命題）に対する一つの答えを導き出すことができたのである。我が国において、なぜこれほどまでにロマン・ロランが愛読されたのかは、なぜベートーヴェンがこれほどまでに理想化されたのかという問題と一つであった」<br />                                                    （西原：『「楽聖」ベートーヴェンの誕生』p.59）<br /><br /><br />＊松阪屋管弦楽団（→現在の東京フィルハーモニー交響楽団）のベートーヴェン演奏<br />　　名古屋いとう呉服店が松阪屋デパートという新しいコンセプトを打ち出す<br />　　イメージ戦略として設立。<br />　　地方でのベートーヴェン演奏会を数多く開催し、ベートーヴェンの普及を促した。<br /><br />戦時体制　英米の音楽の禁止、レコードの廃棄<br />　　　人間主義ベートーヴェン→国家主義ベートーヴェンへ<br />　　　学徒出陣のための壮行大音楽会が開催され、第九の第三、四楽章が演奏された。<br />　　　戦地に赴く学生たちがベートーヴェンを奏で聴き入り、<br />　　　いかに身を処すべきかを考えた。<br /><br /><br />◆ 第九交響曲 <br />1918年徳島鳴門の捕虜収容所　ドイツ人捕虜たちが「第九」を合唱　女性パートも男性が歌う。<br />1924年11月29日グスタフ・クローン第九全曲初演［前年に関東大震災］<br />      田村寛貞『ベートーヴェンの「第九ジュムフォニー」』<br />1927年ベートーヴェン没後100年記念音楽会<br />1937年ローゼンシュトック指揮、玉川学園の中高生200名で合唱<br />　　　翌年から年末恒例となる。ベートーヴェンを通しての全人教育の一環。<br />　　　小原国芳（1887-1977）『ベートーヴェン研究』玉川学園の教育方針の確立者<br />　　　「人類の誇り得る文化遺産」であるベートーヴェンを歌うことは「世界の名曲を歌える喜び、<br />　　　　舞台に立てる誇り、大きな教育」<br />現代　1960年代から年末の演奏が増え、1985年は12月だけで100回以上演奏された。<br />　　　「五千人の第九」「一万人の第九」合唱による共同体意識の覚醒（うたごえ運動）<br /><br /><br />◆ ヨーロッパにおけるベートーヴェン 　権威づけとしてのベートーヴェン<br />　「協会（Verein）」ベートーヴェンを演奏し、<br />　　　　　　　　　　　鑑賞することが自らの階級のアイデンティティの証<br />　　1828年パリ「音楽院演奏協会」特定の家系のみが会員　<br />　　　　　　　　　　ベートーヴェンと大衆音楽との分離<br />　　1841年ロンドン「ベートーヴェン弦楽四重奏協会」<br />　　　　　　　　　　　高尚な四重奏を鑑賞することで身分を確認<br />　　「ウィーン楽友協会」ベートーヴェンとモーツァルトを聴く会　特権階級のみ<br />　　　　　　排他性→クラシックとポピュラーの区分が生まれる<br /><br /><br />◆ ナチズムの中のベートーヴェン <br />　オランダ系のベートーヴェンを「ゲルマン＝アーリア系」とみなす見解を強調<br />　　ベートーヴェンの音楽の英雄的特質はナチスには捨て難い要素。<br />　ヨハン・シュトラウスはユダヤ系であったが、国民の人気を考慮して容認<br /><br /><br />◆日本のクラシック音楽<br />◇国際的ピアニストの活躍　高いテクニック　勤勉さ　経済力<br />　　　　レコード、ＣＤの売上、コンサート収益の上で世界最高水準のクラシック音楽の市場<br />　　　　　　→耳の肥えた聴衆を養成してきている<br />◇クラシック音楽の普及　スノッブだけでなく音楽を万人のものに！<br />　小澤征爾　ウィーン楽友協会でのニューイヤーコンサートを指揮<br />　オーケストラを率いて突然、田舎でコンサート開催　生の音楽に触れることの大切さを伝える<br />　内田光子　<br />　音楽は教育されるものではない。モーツァルトの音楽性はモーツァルトからしか学べない。<br />　日本では、最高の作品をたくさん聴き込むことで、いくらでも自分の音楽性を磨くことが可能。　　　　　<br />　　　　1997年新国立劇場  日本初のオペラハウス<br /><br />◇ヘルフゴット現象　「名演」よりも「人間ドラマ」に感動　物語性を伴う情報<br />　　映画『シャイン』（1997年）奇才デヴィッド・ヘルフゴットの人気　　<br />　　フジコ・ヘミングのブーム<br /><br />◇もはや「純粋」に音楽を聴くことができない私たちの聴き方<br />　　文化の分析と実態の把握　　私たちの音楽文化がこうあるのはなぜか<br />　　　　　　　　　　　　　　　私にはいかなる情報が流入しているか<br />　　自己の感覚の検証　　　　　私にこのように聴こえるのはなぜか<br /><br /><br />◆参考文献<br />・ブルデュー『社会学の社会学』藤原書店<br />・中村紘子『国際コンクールの光と蔭』ＮＨＫ出版<br />・大崎滋生『音楽史の形成とメディア』平凡社選書<br />・大崎滋生『音楽演奏の社会史　よみがえる過去の音楽』東京書籍<br />・西原稔『「楽聖」ベートーヴェンの誕生　近代国家がもとめた音楽』平凡社<br />・岡田暁生『西洋音楽史　「クラシック」の黄昏』中公新書<br />・ノーマン・レブレヒト『だれがクラシックをだめにしたか』音楽の友社<br /><br />２００２年元旦　ウィーン楽友協会　ニューイヤーコンサート<br />　　　　　　小澤征爾　「美しき青きドナウ」　バレエ会場と生中継で結ぶ<br />　　「ラデツキー行進曲」　ウィーンの新年で恒例の曲　曲に合わせて観客が拍手<br /><br /><br /><br />◆前回の感想<br />◇日本のピアノ文化<br />・日本がピアノ大国だなんて、知らなかった。［数名］<br />・日本のピアノ文化史を知ることができて、良かった。<br />・ヤマハの３歳児ランドを含め、13年間ピアノと向き合っていた私にとっては、耳の痛い話が多かったです。下宿先にピアノを運び込むのは不可能なので、帰省したら好きな曲を適当に弾いています。<br />・私も小さい頃10年間くらいピアノをやっていたので、自然に興味がわきました。例えば、ひとつの曲を演奏するにあたっても、演奏することによって表現は全く異なるし、それがその人の個性なんだと感じます。<br />・私は小学生の頃からピアノが好きで、習っていました。「乙女の祈り」を弾いたことがあります。<br />・私はエレクトーンを習っていたのですが、受験前にやめてしまいました。親の見栄ではなかったと思いますが、私自身、あまり好きではありませんでした。<br />・やっぱり、ピアノは、ちょっといいとこの、坊っちゃん、お嬢ちゃんの習い事というイメージです。<br />・ピアノについて、もっと詳しく知りたくなりました。やはり日本楽器は凄いな。<br />・身近な存在であるピアノだけど、全然知らないことがたくさんあって、おもしろかった。ピアノが女性進出のきっかけになってたのは、初めて聞いたし驚いた。<br />◇うるさい日本の私たち<br />・殺人事件のことは知りませんでした。［数名］<br />・事件については、ちょっと驚きました。でも確かに、そんなにイヤミな上に音がウザかったら、余計に気分が悪くなりますよね。<br />・ピアノ騒音について、私は、どちらかというと、下手な曲を聴かれるのがイヤで、常にヘッドフォンをしていました。私が習っていた時には、もう見栄という概念はなかったと思いますが、確かに皆が習っていましたね。<br />・日本が音に無頓着であるという話に、納得いきます。<br />・お店に常に音楽が流れてることに、今まで特に何も思っていなかった。小さい頃、祖母の家には有線があり、<br />　早朝や深夜は困る気もするけど、ネットワークが密な感じでいいな、とも思っていました。<br />◇フジコ・ヘミング<br />・鳥肌が立ちました。［数名］<br />・彼女が、自宅で猫にえさを与える所を見て「魔女みたい」と思ってしまいました。部屋も薄暗いランプの光で、あの雰囲気と、フジコさんの雰囲気が、まるで魔女のようでした。<br />・フジコさんの演奏には「生」を感じました。生身の人間が弾いていることが、映像でも強く伝わってきました。<br />・フジコさんのリストを聴いて、納得。リストは弾くものではなく聴くものですね。<br />・「間違ったっていいじゃないー」の発言が印象に残った。音楽は生き物。作るのが人だから。壊れそうな微妙なバランスの上に鳴る音の方が、人生そのものみたいで好きです。<br />・彼女の「ラ・カンパネラ」は、ミスタッチも多いし、そこまで上手でもないように思うけれど、何か心に訴えかけるものがあります。それよりも、彼女の不思議なファッションの方が気になりましたけどね。<br />・見栄のためにピアノを買う人は居なくならないだろう。フジコ・ヘミングみたいな人物が輩出されればされるほど、子に夢を託すような愚者は後を絶たない。外発的にやらされても面白くない。<br />・クラシックといえば、ヨーロッパをイメージしますが、細かく言えば、ドイツよりもオーストリアやフランスの方が有名なのでしょうか？<br />◇ミース・ファン・デル・ローエ<br />・トゥーゲントハット邸のリビングが、家具の配置から計算されたような美しさがあって綺麗でした。椅子の存在感が抜群で、シンプルな中でこそ、あの椅子が引き立つのだろうと感じました。ドイツの近代芸術はシンプルな中にある美しさなのかな、と思いました。<br />・「世界遺産」、やっぱりいいですね。あの音楽も好きです。元は個人住宅が、世界遺産になってるのは凄い。そして思っていたよりも今っぽいモダンな感じで驚きました。自分で建てた家に最後まで住めなかったなんて、改めて戦争、ナチスの悲惨さを感じました。<br /> ]]>
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<dc:subject>講義録</dc:subject>
<dc:date>2008-06-22T05:43:16+09:00</dc:date>
<dc:creator>katohiro2</dc:creator>
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